俺は、目を閉じて夢の世界へ旅立った。
「ん…?」
俺は、夢の中で目覚めたようだった。
「ここは?」
俺は、自分がどこにいるかわからない中で声を出した。
「あなた様は、もう死んでいます」
いきなり声がして、俺はびっくりする。
「私ですか?」
俺がそう聞くと、その人はゆっくりと頷く。
「あなた様は、これから異界の住人となるのです」
「異界?」
俺がそう聞き返すと、その人は俺の方を見て、こくりと頷く。
「はい、あなた様にはこれから、異界の住人になられます。ですが、異界の住人には、この世界の住人には無いものがあります。それを受け入れる覚悟が必要となります。」
「俺は大丈夫です。」
俺は、不安な気持ちもあるけど、大丈夫だからと伝える。
「はい、では、あなた様の魂に、この世界の住人の魂と同化させていただきますね。」

その言葉と同時に、体中から光が溢れ、俺は意識が薄れていく感覚を覚えた。
「あなた様、ようこそいらっしゃいました。どうぞ、ご自由に過ごし、お過ごしください。」